現役の方は、おなじみの「特別休暇」略して「とっきゅう」ですが、学生の方だったり、一般企業で働かれている方は
なかなか聞きなじみのない言葉かもしれません。
この記事の内容は下記となります。
・特別休暇とは、そもそもなに?
・取得するには、どうしたらいい?
・特別休暇にはどのような種類があるの?
・特別休暇の活用方法について
・特別休暇のメリットは?
本記事では、現役の先生方や事務職員、これから目指す方にむけて「特別休暇」を
わかりやすくまとめていきます!!!
特別休暇ってなあに?
地方公務員の特別休暇は、通常の年次有給休暇とは異なる休暇制度です。この特別休暇は、特定の事情や行事によって公務員に与えられます。例えば、結婚や家族の出産、災害時の義務などが該当します。
年次有給休暇と同じで、「有給」の休暇です。そのうえ、休んでも、年休が減るわけではないので、うまく使っていきたい休暇ですね。
特別休暇の取得条件
特別休暇を取得するためには、一定の条件を満たす必要があります。これには、所定の手続きを遵守することや、休暇取得の理由を証明する必要が含まれます。各自治体や機関によって異なるため、詳細は所属する組織の規則を確認することが重要です。
なにも提出書類がいらない、「夏季休暇」などもありますが、ほとんどは、書類が必要になってきます。事務職員へというよりかは、教頭先生へ提出というパターンが多いですかね。
事務職員は、これらの休暇を知っておいたら先生方へ情報提供できるかもしれません♪
休暇の種類と期間
特別休暇には様々な種類があり、その期間も異なります。結婚や出産に伴う特別休暇、災害時の応援や移動のための休暇、更には公共の勤務のための特別休暇などがあります。期間は一般的に数日から数週間となることが多いですが、具体的な期間は勤務先の規定によります。
市町村ごとなどで異なるところもありますが、たーくさんある特別休暇を紹介していきます♪
あくまで、私が所属していたところの日数や提出書類等なので、要確認してみてください!
夏季休暇
おおよそ、7月から9月の間に3日とれる休暇です。お盆休みは、最近は学校閉庁日を設けている学校が多いので、そこと絡ませて、長期休暇を取る先生がたも多いイメージです。
休暇処理簿に、「夏季休」と記入して、提出するだけで簡単に取れます。
夏季休暇はあるのに、冬期休暇はありません。その代わり、年末年始はカレンダー運が良ければ結構長い休みになりますね。
結婚休暇
結婚休暇は、週休日を含めた5日間取得が可能です。
ん?「週休日を含めた」とは
週休日…勤務時間が割り振られていなかったり、職務専念義務の発生しない日を指します。 通常は土曜日・日曜日が週休日とされており、祝日及び年末年始の休暇を休日としています。
つまり、月曜日から金曜日まで5日間とったほうがおとく!!
先生方は、それこそ夏休み中に夏季休暇と年休と合わせてとる方が多い印象。
ただし、条件があって、結婚の日の5日前から結婚の日後1月を経過するまでに取らなければならない。
いやいやまてまて。結婚の日って何?
「結婚の日」は、社会通念上で結婚と認められる日。つまり、婚姻日や結婚式の日にだいたいは、なってくるとおもいます。
この日を「結婚の日」にします!っていってそこから、1か月以内に取得しなければいけないので、学校行事が忙しい時期などだったら取得も難しくなってきます。ただ、ここはちょっと管理職と要相談なところですね。
産前産後休暇
公務員には、出産関係の特別休暇がとても充実しています。1つ目が、産前産後休暇。
出産予定日の、8週間前からとることが可能です。
出産関係の事務は、事務職員の腕の見せ所!いかに、安心してお休みに入ってもらえるかは、事務職員のサポートにかかってきます。
一般企業の多くは、ここの期間は無給なので、有給なのは公務員のメリットであると考えられます。
ところで、出産予定日がのびたときは、どうなるの?
このときは、のびた分特別休暇もそのまま延長されます。ちょっと事務職員は書類が必要になってきますが、難しい内容ではありません。
そして、出産した翌日からまた8週間、産後休暇が始まります。産後休暇が終わると、その次は無給の「育児休業」が始まります。ただ、これも手続きすれば1年間は、育児休業手当金をもらうことができます。これについては、のちのちブログにまとめたいと思います。
妊娠障害休暇
妊娠に伴うつわり等の障害により勤務することが困難と認められる場合14日以内取得可能です。
これは、産前休暇の直前にまとめて取っても大丈夫なので、長くて最長出産予定日から10週間前からとることができます(細かい週休日の絡みもありますので、おおよそ10週間まえと捉えてください。)。
また、医師の診断書は不要で、本人の申し出によって取得できます。ただ、14日を越える場合は「病気休暇」として取り扱われます。病気休暇については、別でまとめたいと思います。
出生サポート休暇
出生サポート休暇は、国家公務員の不妊治療と仕事の両立を支援するために設けられた制度で、不妊治療に係る通院等のために勤務しないことが相当である場合に使用できる有給の休暇です。
不妊治療の対象となるものには、不妊の原因を調べる検査、不妊の原因となる疾病の治療、体外受精、顕微授精などが含まれます。
休暇の期間は、常勤職員は1年間で最大5日(体外受精や顕微授精に係る通院等である場合は10日)まで、非常勤職員は 1年度で最大5日まで利用可能です。
※通院等の範囲:医療機関への通院、説明会への出席などが対象で、移動や入院も含まれます。
配偶者の不妊治療については、配偶者の通院に付き添う場合は対象外ですが、診断結果や治療方針について医師から説明を聞く場合は対象となります。
忌引き休暇
家族や親族がお亡くなりになった時に、取得できる休暇です。
対象親族ごとに異なる日数が設定されており、例えば、配偶者の場合は10日、両親の場合は7日といった具体的な日数が適用されます。(自治体によって異なります)
また、移動日も忌引き休暇に入れることができる場合がありますので、事務職員の方は自分の市町村などを調べてみてください。
配偶者出産休暇
奥様の出産に伴う入退院の付添いなどを行うための休暇です。通常は出産日の前後2日間(計4日)の範囲内で取得できます。
この特別休暇は知らない先生が多いイメージ!ぜひ、事務職員からも発信して積極的に取得してもらってください♪
育児参加休暇
奥様が産前産後期間中に、出産に係る子または小学校就学前の子を養育するための休暇です。通常は出産日の前後5日間(計10日)の範囲内で取得できます。
たとえば、奥様が出産に関わって入院しているときに、小学校就学前の子を幼稚園や保育所に預けたいけど、送り迎えできない…といった時などに取得可能です。
積極的に、育児参加していきましょう♪
生理休暇
生理休暇は、生理日において心身の不調をきたし、職務を行うのが困難な女性職員が取得できる特別休暇の一種です。※ただ単に生理日であるだけで取得できる休暇ではありません。
地方公務員の生理休暇は、自治体ごとに内容が異なります。
また、必要な日数を1日単位で取得できますが、1回の生理につき2日間まで有給休暇として取得できます。3日目以降は無給休暇となります。
なかなか、周りが気になって、申請しにくかったりしますが、しんどいときは、本当にしんどいので、こういった休暇もどんどん使っていくべきだと思います。私は2回くらい使ったことあります♪
子の看護休暇
中学を卒業するまでの子を職員が看護するときにとることができます。1年のうち子ども1人につ
き5日以内(養育する子が3人以上の場合は15日を上限)で取得できます。
また、ここでいう「子の看護」とは、怪我したり病気になっちゃったりした子の世話を行う場合や健康診査・予防接種に付き添う場合をいいます。ただし、中学生の場合は、医師の指示が必要です。
子供3人いる共働きのお母さん先生は、結構取得していました!子供って急に熱出て早退とかありますよね。そういったときに助かる休暇です。時間単位でとれるので、使い勝手がいいです。
ボランティア休暇
ボランティア休暇は、公務員がボランティア活動に参加するために取得できる特別休暇で年間5日が上限です。
ボランティア休暇を取得するためには、以下の条件を満たす必要があります。
- 職員が自発的に行う、報酬を得ない活動であること。
- 被災地での被災者支援や障害者・高齢者の支援など、社会に貢献する活動であること。
申請方法は、開始予定日の1か月前までに、所定の様式で所属長に提出します。
注意点は、あくまで本業に支障のない範囲で行うことが重要です。
東日本大震災のときに、宮城県へボランティアにいかれた先生もいました!
長期休業を利用してボランティアに参加してみるのもよいかもしれません。
リフレッシュ休暇
長期間の勤務に対するご褒美として設けられている特別休暇です。
自治体によっても、異なりますが30年勤続したら3日間、20年勤続したら2日間のように、取得できるところもあります。
自分の自治体は何年勤続したらもらえるか、確認してみたらいいかもしれません♪
短期介護休暇
職員が、特定要介護者の世話(通院の付き添い、介護サービスの提供を受けるために必要な手続の代行その他必要な世話)をする場合1年で5日以内(特定要介護者が2人以上の場合には10日以内)で、取得できます。
空きコマのときに1時間だけとって、お昼ごはんを食べる介護をして帰ってくるという先生もいらっしゃいました。
特別休暇制度のメリット
特別休暇制度は、地方公務員にとって重要な福利厚生の一つです。これにより、仕事と生活の調和を図ることができます。また、特別な事情や行事に柔軟に対応できるため、公務員のモチベーションや生産性の向上にも繋がります。
特に、出産・育児に関わるサポートがとても厚いです。これからのライフプラン考えるときの、参考にしていただければと思います。
まとめ
この記事では、特別休暇について紹介しました。
本記事をざっくりまとめると、下記の通り↓
・特別休暇とは、年次有給休暇とは別に条件を満たすと使うことができる休暇
・たくさん種類があって、特に出産・育児に関するサポートが厚い。
・うまくつかって、仕事とプライベートのバランスをとっていきましょう♪
公務員の福利厚生が手厚いということは、辞めてから気が付きました・・・笑
ぜひ、現職の方で知らない特別休暇があったら、ぜひ使ってみることも検討してみてください!
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